第35回市民防災講座「自然災害に備える」

令和7年7月16日(水)
松江勤労者総合福祉センター(松江テルサ) 大会議室】
Zoomウェビナー利用のオンライン配信 併催

 今回は松江市において「自然災害に備える」をテーマに講座を開催しました。
 ご来場による参加とオンラインでの参加を合わせて264名の皆様にご聴講いただきました。
 鳥取大学の河野先生からは、階層分析法を用いて災害の発生ポテンシャルが高い地域を選定する手法についてご説明いただきました。日本国内に数多く存在する地すべりに対して、実用性の高いハザードマップとしての適用例を示していただきました。
 京都大学の廣井先生からは、災害時の情報伝達のあり方についてご説明いただきました。様々な電子機器から大量の情報が入手できるようになった昨今においては、災害時には電子機器からの情報が絶たれてしまう可能性を認識しておくことの重要性について解説していただきました。
 島根県危機管理課の松本課長補佐からは、洪水、土砂、地震といった災害について、県内外で発生した顕著な被災事例をご紹介いただいた上で、これらへの備えについて解説していただきました。災害に関する情報の入手方法やそれに基づいた行動、あるいは個人としてのタイムラインの作成など、普段からの災害への備えについて説明していただきました。
 JR西日本中国統括本部の貴谷副本部長からは、JR西日本の防災への取り組みについてご紹介いただきました。特に、近年では倒木をはじめとする用地外を発生源とする災害の頻度が増加しており、これらへの対策を進める一方で、地権者のご協力が重要であることを説明していただきました。
  

講演内容

講演1
 「地すべりポテンシャルマップの作成」
   鳥取大学 学術研究院 工学系部門 准教授 河野 勝宣氏
 
講演2
 「デジタル時代における災害への備え」
    京都大学 防災研究所 巨大災害研究センター 准教授 廣井 慧氏

講演3
 「災害に備えた行動と準備」
    島根県 防災部防災危機管理課 課長補佐 松本 雅之氏

講演4
 「JR西日本の自然災害に対する取り組み」
    西日本旅客鉄道株式会社
     理事 中国統括本部副本部長 中国統括本部山陰支社長 貴谷 健史氏

 


当日いただきましたアンケートでの質疑内容はこちらを御覧ください↓

※一部のご質問につきましては順次回答を加えます。