研究室について

【研究テーマ】

■危険斜面の抽出手法のデジタル化
土砂災害からインフラを守るためには、崩壊の危険性がある斜面を予め抽出し、事前に補強などの対策を施工しておくことが重要です。このような危険斜面の抽出にデジタル情報を活用する技術の研究を進めています。

(a) 評価対象斜面       (b) 三次元斜面モデル       (c) 危険箇所評価結果
           デジタル情報を利用した危険箇所の抽出

■旧式構造物の安定評価
鉄道、道路、宅地などで多く用いられている旧式の構造物として石積み壁があります。これらの石積み壁は施工当時の設計法で築造されており、現在の設計法に照らした場合の安定性については明らかにされていません。そこで石積み壁の安定性の解析的評価に取り組んでいます。

           石積み壁

          FEMによる石積み壁の安定解析

■効果的な構造物のメンテナンス手法
コンクリート片のはく落リスクを評価するための代表的な検査法として、検査者が対象物を直接ハンマーで叩き、その打音等から健全度を評価する打音法があります。簡便に検査できる等の利点があるため、実務では広く用いられていますが、検査者で評価がばらつくこと、検査時に落下等の危険があること、熟練検査者が減少していることなどの問題があります。そこで、検査の機械化を目的として、加振用、計測用の2種類のレーザーを利用した非接触検査装置の開発および実用化に取り組んでいます。

 レーザーを利用した非接触検査装置の現地試験の様子


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